進歩には功罪がある

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先日発生した東名高速道路でのバスに乗用車がジャンプした事故は皆さんの記憶にも未だ新しいでしょう。私は個人的に自動車と自動車の運転が好きなので、この事故も大変強い興味と関心をもって観ていました。最初に目にした光景がバスの前頭部に遥かに小さな乗用車が裏向けにヘバリ付いているシーンでした。ここで気になったのがそのくっついている乗用車の前部1/3が見当たらない事でした。

事故を起こした乗用車の車種や名前は発表されていないと思いますが、この形状は1.5BOXと言われるタイプで、一言で言えば昔からの乗用車の形状からトランクルームが無い形状です。ニュースの映像からメーカーも判りました。今急成長の国産第三勢力です。本田自動車とシェアー争いの真っ最中のメーカーです。競争に対応して燃費や性能・価格面で大幅な軽量化は避けて通れない進化の過程です。

事故車の前部1/3が見当たらない事に気づいたのは、後輪が綺麗に車体にくっ付いて居るのに前輪が全く見当たらない。それが事故時に何が起こったかを知る切っ掛けでした。その2日後上空からの映像でしっかり判明しました。乗用車がバスに突っ込んだ場所とみられる側に乗用車のエンジンが路上に転がっていました。そうです!誰が観ても激突と同時に乗用車の前1/3が千切れ吹っ飛んだとみえます。

これでは運転者が死亡されても無理無い話です。その一方で突入して来た乗用車がバスの車体より遥かに柔らかかった御陰で、幸いバス側には死者が出なかったという一面もあります。これは我が国産自動車メーカーの競争が生み出した軽量化という画期的な進化が招いた功罪と言えるのではないでしょうか?そして今回の事故車のメーカーはいち早くこれに気づき必至で改良に着手しているでしょう。

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株式会社レスコフォーメイション

プロフィール

レスコフォーメイション社長 権野 博

1955年生まれ。大手商業施設企画設計施工会社を経て、1986年商業・事業開発および運営の企画・コンサルティング事務所「RESCO」開設。 1989年有限会社レスコフォーメイションを設立し、1991年代表取締役に就任。2009年株式会社レスコフォーメイションと商号変更し、引き続き代表取締役社長を務める。

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