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4月23日(金)対談 イオンモール大和郡山 ゼネラルマネージャー 村上 浩一様

(1) 1ヶ月で160万人のご来館! 好調なすべり出し。

權野: オープンして1カ月が経ちましたが、オープンは手応えがあったようですね。
村上GM: 初日は10万人ご来館がありました!出入口カウンターということもありますが、それでもその数字がとれるのは、とてもありがたいことです。
權野: この流通業が厳しい時代に、それは大変良い結果でしたね。
村上GM: はい。大変ありがたいと思っています。オープン後も1ヶ月で、160万人を突破しました。まあ、まずまずといったところでしょうか。
權野: 1ヶ月で160万人は、すごいですね!
村上GM: 船出としては非常に良かったと思います。なかなか奈良県というのは、観光地等は別として1年間で100万人以上集まるような場所がないのですよ。商業施設としても、年間5~600万から、800万人くらいなのです。今の調子でいくと、一応900万人を想定していて、それぐらいはいくかなと思っています。さらに支持していただければ、1000万人くらいはいけるのかなという感じですよね。
權野: photo1_1.jpg今、来店されている客層を見ていると、明らかにリピートが期待できそうなお客さまの層ですよね。カジュアルな服装の方が多く、無理ない商圏から気軽に通っていただいているような感じを受けますね。
村上GM: 地元の地域の方がかなりたくさん来館されていて、今までのイオンモール同様、地域密着が根付いていますね。今回、特に施設開発にあたってこだわりがたくさんあるのです。今年、平城遷都1300年祭という年に、オープンが幸か不幸かぶつかったということや、このSCの開発段階で発掘調査等があり、約8年間という時間が掛かっています。その発掘調査で非常に重要な平城宮跡の特に都の一番南端の部分であったのは、ほぼ間違いないだろうというような重要な物が出てきたのです。このSCの場合、そういう歴史文化の重みというか、歴史の匂いを感じるようなモールをつくりたいと思って施設づくりを行っています。大和郡山市は、城下町であると同時に金魚で有名な街ですので、そういった大和郡山市特有の地域性や特性も醸し出しながら、奈良の歴史と文化を強く意識しています。これらのことをこの建物の随所に盛り込んでいるのです。
權野: 文字通り本格的な地域密着SCですね。ところで今日も館内を見せてもらったのですが、周辺のイオンモールと大和郡山SCでは明らかに雰囲気がどこか違うなと思うのは、やはり客層の違いですかね。うまいことファミリーを中心顧客とする他SCとすみ分けているようですが、それはやはり意図的にそういうふうにされたのですか?それとも結果的にこうなったのですか?
村上GM: photo1_2.jpg結果的になったほうですね。意図として行ったのは、やはり他のSCと同様で、俗にいう団塊ジュニア世代を中心としたファミリーのお客さまをメインターゲットとしてご来店いただきたいというコンセプトにはなっていますが、結果的にご年輩の方も多く来館していただいています。もうひとつは三世代ですね。おじいちゃん・おばあちゃんがお孫さんを連れて、三世代で、来店していただいています。今の日本の都市部を中心にそういうちょっと忘れがちな部分ですが、そういう三世代に跨るお客さまにとって、安全で快適な施設にしたいなというのは一番意識しているところです。
權野: なるほど。
村上GM: まあ、現実はそう思い通りにはいきませんけどね。ただ、来店されているお客さまの印象や雰囲気は、私がどうこういう問題じゃなくて、逆に第三者の方が見られた方が実際の来店客のプロフィールが正確に把握されていますね。ご指摘のような雰囲気が実際ありますよね。
權野: 久しぶりに本物の地元密着のSCを見た気がします。特に、わざわざ来ているというのではなく、自然にあるいは必然的に来ているという客層が多く見られますからね。先程、営業の担当の方から、若い女性のファッションがオープン時から好調という話をお聞きしたのですが、昨今郊外型SCでは若い女性のファッションが売れにくい傾向にあるじゃないですか。先日も他SCで研修をしてきたんですけど、わざわざテナントの入替えをしないと若い女性は来ないとう時代に、これだけ売上に繋がる若い女性が来館されるということは、僕はものすごく良い傾向だと思うんですよね。
村上GM: ええ。今回、大和郡山は奈良県下の初出店の店舗が60店舗あり、その中で特にゾーニングとして力を入れたのが、俗に言う「109系」のレディースショップですね。これらのお店が、県下では最も充実したゾーン集積にしています。また、ベビー・キッズの売場もしっかり充実しています。でも、実際どういう結果が出るかというのは、正直いってオープンするまではわからなかったですね。ただ、今のところはその強化したゾーンのお店がやはり当たっています。もちろん売上にも繋がっている状態です。結局、その「109系」の店舗もそうですが、この地域の若い女性は大阪や京都に完全に流出していたのですよ。また、お勤めもこの辺りの方は大阪や京都に出ている方が多く、県下でも奈良市内に勤めている方が多いため、その客層辺りをターゲットにするのは、ある程度リスキーなので常に注視しています。今のところは、おかげさまで取り付きが良かったということですかね。
權野: そうですね。最初から図ったようにファミリーが主力を占めると、やはり顧客の新陳代謝は難しくなるし、客層の客単価もなかなか上方に動かなくなってしまうんですけど、若い人がこれだけ反応してくださっているということは、やり方によっては、良い方へ客単価も動かすことができる様な気がしますね。
今回地域密着という考え方から、大和郡山らしさというところを意識されたとのことですが、今やSCづくりの常道のようになったローコストや合理化・合理性はあまり執着せずに、地元に支持される、あるいは地元に喜んでいただけるSCづくりを目指したと仰っていましたが。

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