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4月23日(金)対談 イオンモール大和郡山 ゼネラルマネージャー 村上 浩一様

(4)競合環境の厳しい奈良県にあって、大和郡山の個性を存分に発揮するための環境整備。

權野: あれはすごく良かったと思います。さて、この奈良県下にもイオンの仲間のSC、あるいはジャスコの店舗とかいろいろありますが、このイオングループの中の大和郡山という、このポジショニングはどういう風に目指しておられますか?
村上GM: イオンモールは奈良市内で「ならファミリー」、奈良県下の南には「橿原アルル」があり、イオンモールの中でもお店の規模といい、売上といい、歴史といい、2SC共、上位にランクするような横綱級のお店ですよね。その中で、今回の大和郡山は、奈良県の県下のど真ん中、この両者のSCの間に位置します。北から南の縦ラインの真ん中に位置しますが、はっきりいって、その両SCにない、要素やサービスの具現化を目指しています。館はつくりましたが、運営管理や営業の仕方等、様々な部分で、ちょっと違った味っていうか、そういうものも出すことを意識してやっていきたいです。お客さまは、この3SCを使い分けていただければいいのかなと思っています。奈良県の縦の重要な生活ラインを意識して出店していますし、イオンモール以外のイオングループの店舗もありますのでね。このSCは近くにあって気軽にいけるSCとして利用していただき、土日は、ちょっと足を延ばしてでもご来店いただける「大和郡山もう一回覗いてみたいね」とか大和郡山にしかないようなブランドとか、大和郡山にしかないようなサービスというような違いを今後意識して出していきたいですね。もちろん建物は十分、大和郡山らしさっていうのを、非常に強調してつくっていますので。
權野: そうですね。今日ちょっとお邪魔する時に気が付いたのですけれども、駐車場が非常に大きくて、それはともするとわかりにくかったり、移動しにくかったりするのですけど、ここはものすごくきめ細かく入口を設定されていて、標識も非常にわかり易い表示をされているなと感じましたが、あれは、意図的に注力されたのですか。
村上GM: photo1_8.jpgもちろん、私や開設スタッフそして私共の本社の建設部が、過去いろいろな反省や経験を活かして、つくりあげました。今回、もう1つは24号線の国道の真横にあるという、立地的にも非常にわかり易い場所にあり、平面駐車場が3500台は入るようにしています。また、屋上に700台。平面だけで3500台の規模というと奈良県ではなかなかない規模なのですよ。わかり易いところにあるということもあり、入りやすく出やすいことをかなり細部まで考慮しました。ただ、2万台近い車が土日には入りますので、お客さまにすると、まだまだご意見・ご要望はいただいていますから、それは随時、もっと使い易くて、入りやすく出やすいというのを追求していかないといけないなと考えております。また、駐車場より、むしろ周辺道路からどうスムーズに入っていただくか、周りの道路を整備したり、この店のオープンに合わせてにわざわざ東側にある南北道路を新設しましたので、道1本つくったというぐらいですから、近隣の皆さまに渋滞や交通問題でご迷惑をかけてはいけないので最大限に考慮して、周りの交通対策に万全を尽くしています。
權野: 確かに計算されていると感じますね。ところで、この館内で、ゾーンや施設のネーミングを意図的に、地元や歴史を意識して命名されたようですね。やはり地元を意識して、SCのアイデンティティづくりのひとつとされたんですか?
村上GM: はい、先程申し上げましたとおり、文化遺跡があったということで、一応、歴史をひも解きますと、各々の道の名前とかがあったわけですよ。それはしっかりと今回の館内の中に活かしていきたいと、歴史・文化を意識したいということを強く念頭におきながらつくり込んでいます。私たちが今までやっているSCでしたら、ネーミングの段階でノースコートとかサウスコートとか、横文字の名前が多いんですが。
權野: 多いですよね。スカイモールとか。
村上GM: photo1_9.jpgええ、スカイモールとか、センターコートとかいうのは一般的に多いのですが、それだとせっかくのコンセプトが曖昧になるので、そこもしっかりこだわろうということで、強く意識しました。ジャスコ側の北側は「北小路コート」、真中は「中央コート」、南側は「南小路コート」と、これは歴史上もそういう名称でいわれていて、北小路の二条とか昔の表現をそのまま使って、ちょうどまたその位置にあるのです。
權野: 昔の位置と合致すると?これって考えてみるとすごいことですね。
村上GM: photo1_10.jpg合致します。そのまま、その場所にね。だから、歴史のそういう説明をするのもいいですし、匂いを感じるためには、とてもいいだろうと思っています。敷地内にも、各々発掘作業で出てきた条坊があるのですけどね、いわゆる今の言葉で言うと道標ですね。これは、しっかりわかるように敷地の中の周囲に、これらを全部看板として設置しています。それを転々とたどれば、歴史的位置がわかって、歴史の街道だったとわかるようにしています。近隣の皆さんは朝夕散歩がてらにウォーキングされています。
權野: ウォーキングに利用してもらっているのですか。
村上GM: そういう場合も、あっ、なるほど、ここはそういう所だったのかと。随所に、そういう歴史を感じるものがあった方がいいだろうということでね。これも非常に難しいですよね。こういうものはあまり前に出しすぎるのも、あまり引込思案的でもいけないですし、さりげなくっていうのが大切ですね。その辺は非常に地域とのコミュニティを大事にしたいという意識から、かなり考え込んで開発担当も建設担当もまた、営業担当もみんなでよく検討した上で、つくり込んできましたね。SC館内外でこういった表現を使っているところはあまりないですね。
權野: ないですよね。だから、非常に強い印象が残りますよね。それから我々一般人からするとね、大和郡山って結構内陸という印象があるのですが。例えば、福岡とか関空に近いとか言うような立地でないにも関わらず、館内の表示に非常に多国語をちゃんと丁寧に表示されてますでしょ。あれはやはり意図的に、これからの時代を考えて表示されているのですか。
村上GM: そうですね。それは、おっしゃるとおりで、平城遷都1300年祭にオープンさせていただいたということで、今年は特に、奈良県に来るアジアの方々を中心として、海外からの観光のお客さまも多いであろうということと、今後ももちろん外国の方にどんどんご来店いただきたいという意味も合わせて意識して表記しています。
權野: photo1_11.jpgなるほど。文字の大きさから見ても二の次ということではなくて、日本語と並列のような状態に表示してあるので、非常にお客さまにとっては親切だなと感じますね。外国のお客さまにもコンプレックスや不便を感じさせないで安心して買物していただけると。国際空港の傍にあるというのなら、誰でもそれはそうだろうと思いますが、この立地でということになると、そこまで細かい気遣いがあるなということを感じました。
村上GM: そうですね。それはまた、確かに今までのこういう内陸部の商業施設ではちょっとないですね。パンフレットや館内のフロアガイドとか、そういう案内物等も、外国語表記のものを別で作ったりもしておりますので、外国から来られたお客さまも慌てることなく、スムーズに館内を見ていただけるような計画で、意図的にやっています。
權野: そうなのですね。遷都1300年というタイミングでオープンしたことは非常にありがたいことですよね。歴史的な、しかも国家的な催事に関連して国内外に向けて活気付いている街に、ショッピングセンターを新店で出すということはものすごいタイミングですよね。
村上GM: タイミングが良いということは、非常にありがたいことです。オープン日をいつにするのかも、かなり悩みましたが、このありがたいタイミングを活かして、オープニングにも1300年祭を盛り上げようということで、様々なオープニングセレモニーをしたり、せんとくんとか、平城京の昔の文化の匂いのするようなイベントをしましたね。そういうことを意識して、ここ1ヶ月くらいはずっとやっていましたね。奈良県の人も喜ばれるし、また、県外から来られた人もここへ来店して、少し違ったイオンモールを感でもらいたいということで、せっかく良いイベントが重なっている時だからこそしっかりこの機会を活かしてやっています。

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