
マーケティングの業界では消費財における購買決定権の8割を女性が握るといわれています。
今回は、2008年に実施された、女性の購買決定権に関する調査(ハー・ストーリィ実施)をもとに、各ジャンルごとの傾向をご紹介します。
設問:あなたのご家庭で次の【食品・日用品】を購入する際、主にどなたのご意見で、購入する商品を決めて(選んで)いますか?項目ごとにあてはまるものをお選びください。

キッチンやファブリック、インテリア小物で9割。ダイニング、寝室など共用のスペースで8割。リビングで7割を妻が主導権を握り、購買決定をしています。
ポイント
圧倒的に妻が主導権を握る家具・インテリア商品。女性視点の店づくりや接客が必要なことは言うまでもありませんが、商品の見せ方、選び方、購入後の設置まで、まだまだ、女性のかゆいところに手が届く対応が遅れている分野ともいえます。
設問:あなたのご家庭で次の【家具・インテリア商品】を購入する際、主にどなたのご意見で、購入する商品を決めて(選んで)いますか?項目ごとにあてはまるものをお選びください。

妻が大半を担当する家事に関する家電は、女性の購買決定権が約8割を超ています。一方、趣味性、嗜好性の高いAV家電に関しては、女性の購買決定権は3割~4割程度にとどまり、男性の決定権のほうが上回る結果となっています。
ポイント
同じ家電売場においても、女性が購買決定権を持つ生活家電売場と、男性が主に購買決定権を持つAV家電売場とでは、店づくり、接客のあり方は違ってくるはずです。また、AV家電売場においても、新規顧客層の取り込みを考えるならば女性市場の開拓は、売上拡大の大きな可能性を秘めているといえます。
設問:あなたのご家庭で次の【家電】を購入する際、主にどなたのご意見で、購入する商品を決めて(選んで)いますか?項目ごとにあてはまるものをお選びください。


住宅購入の女性の決定権は3割、賃貸や増改築になると4割となりますが、リフォームとなると趣味性の高いエクステリアを除いて、6割~7割を女性が決めています。
ポイント
長年、主たる契約者である男性(ご主人)を攻略する営業を行ってきた業界ですが、女性の関与率を考えると、女性が魅力に感じ、安心、信頼を持てる商品・人(企業)であるかどうかが今後の明暗を分けるといえます。
設問:あなたのご家庭で次の【住宅関連の商品・サービス】を購入する際、主にどなたのご意見で、購入する商品を決めて(選んで)いますか?項目ごとにあてはまるものをお選びください。

家族での旅行、レジャーに関しては、女性の決定権が7割前後と大きな割合を占めています。
ポイント
女性・妻・母が家族での旅行やレジャーに求めていることは何か?ということを徹底的に追求した商品やサービス、施設づくり、パンフレットや旅行代理店のサービス提供など、ファミリー客の取り込みのためにできることはまだまだありそうです。
設問:あなたのご家庭で次の【レジャー・娯楽関連の商品・サービス・施設】を購入・利用する際、主にどなたのご意見で、購入する商品を決めて(選んで)いますか?項目ごとにあてはまるものをお選びください。
※ご家族とのレジャー対象(お一人または友人との場合は除外)

妻が身に着ける衣料品の購買決定権のほぼすべてを妻が持っているのに対し、夫の仕事服や靴・バッグ、嗜好性の高い服飾小物に至るまで、妻の購買決定権が3割を超え、購買になんらかの影響を与えている割合を含めると、ほぼ6割をしめています。
ポイント
主婦が日常的に利用するGMSの紳士衣料の売場づくりだけでなく、紳士衣料専門店においても今後のマーケット開拓において妻攻略がポイントとなりそうです。
設問:あなたのご家庭で次の【衣料品】を購入する際、主にどなたのご意見で、購入する商品を決めて(選んで)いますか?項目ごとにあてはまるものをお選びください。

全項目において、女性の購買決定権が8割を超えています。
ポイント
父親の子育て参加意識が高まる中、商品・サービス・施設選びに関しては、依然女性が圧倒的に決定権を握っています。女ゴコロ、母ゴコロをつかむのに長けた業界ですが、逆に、男性(父親)に対して、男性が好む商品情報や訴求があれば、新たなマーケットの開拓が有望な分野でもあるといえます。
設問:あなたのご家庭で次の【こども関連の商品・サービス・施設】を購入・利用する際、主にどなたのご意見で、購入・利用する商品・サービスを決めて(選んで)いますか?項目ごとにあてはまるものをお選びください。

妻の購買決定権がセダンやミニバンなどでは2割前後であるのに対し、軽自動車やコンパクトカーなど主に妻が乗ることを想定される商品では4割を超え、主導権を夫が握っているものの、購買に対し、何らかの影響を与えている割合いを含めると5~7割に達します。
ポイント
国内の販売台数低迷という背景を受けて、長年、車の主要客層は男性であるという見方から、新たなマーケット開拓と男性の購買決定に対し影響を与えるという観点で、女性の取り込みが着目されています。車選びほど男女の買物価値感の違うものはありません。今後女性に対してのアプローチ手法の開拓は、車業界にとって必須になるといえます。
設問:あなたのご家庭で次の【車、車関連の商品・サービス】を購入・利用する際、主にどなたのご意見で、購入・利用する商品・サービスを決めて(選んで)いますか?項目ごとにあてはまるものをお選びください。

2008年10月30日
969名
| 性別 | 人数 | 比率 |
|---|---|---|
| 女性 | 969 | 100.0% |
| 年代 | 人数 | 比率 |
|---|---|---|
| 20代 | 171 | 17.6% |
| 30代 | 283 | 29.2% |
| 40代 | 214 | 22.1% |
| 50代 | 241 | 24.9% |
| 60代 | 60 | 6.2% |
| 合計 | 969 | 100.0% |
| 婚姻区分 | 人数 | 比率 |
|---|---|---|
| 既婚 | 969 | 100.0% |
| 地域 | 人数 | 比率 |
|---|---|---|
| 北海道 | 54 | 5.6% |
| 東北(青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島) | 27 | 2.8% |
| 関東(茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川) | 373 | 38.5% |
| 中部(岐阜・静岡・愛知・三重・山形・長野・新潟・富山・石川・福井) | 138 | 14.2% |
| 関西(滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山) | 182 | 18.8% |
| 中国(鳥取・島根・岡山・広島・山口) | 100 | 10.3% |
| 四国(徳島・香川・愛媛・高知) | 27 | 2.8% |
| 九州・沖縄(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄) | 68 | 7.0% |
| 合計 | 969 | 100.0% |
調査データ出典 株式会社ハー・ストーリィ
女ゴコロマーケティング研究所は、10万人の主婦ネットワークを持つ株式会社ハー・ストーリィと業務提携をしています。
ほとんどの食品・日用品に関して、女性が9割以上の購買決定権を持っています。
夫が主に消費すると思われるアルコール飲料や、夫が単独で使う化粧品類に関して、夫と相談せずに「妻が決める」が3割以上を占め、「どちらかといえば妻」を含めると約5割を占めるのは大変興味深い結果です。
ポイント
売場では、男性ターゲットの商品でも「妻が納得」できる訴求があるかどうかが購買に大きく影響します。