働く意味と価値観教育の必要性

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2月11日のこのコーナーの記事は大変失礼しました。急遽翌日からの九州出張に関係して、執筆が途中で止まったまま公開になっていたようです。御陰様で先週の木曜日に無事帰阪し、2週間の九州方面巡回も無事終了しました。久方ぶりの九州駐在は様々な事を思い出す良い機会でもありました。大分では大型複合商業施設の立地に依る人員不足がやはり顕著で、どのテナント店舗管理者の方々もさすがにお疲れでした。しかも自分自身時間の余裕を失っている方々ばかりお見受けします。求人に殆ど反応は無く、現有スタッフが辞めるとそこから店舗管理者の地獄が始まると言って過言では在りません。

一方鹿児島の非常に立地も良く交通便も便利な立地の施設は、面白い現象が観られていると施設関係者からお聞きしました。それはテナントのスタッフの定着率は全国的な平均とほぼ替わらないのですが、これまでのお店を辞めても間髪入れず同じ施設の同胞テナントでもある他店で就業しているところが多く観られるとの事です。これを私は即興で名付けて「同施設内転勤」としました。即ちテナントスタッフに取って、地域でのステイタスや通勤が便利なところで働きたいという強い願望は根強く、一般サラリーマンが全国を股に転勤するのと同じ様な感覚で、同施設内の他店舗間を動いているのです。

「同施設内転勤」という渡り歩き方は今日では決して悪い事ではなく、むしろこの動き方は施設にとってもテナントにとっても結果的に有り難い動きと評価できます。後は各店舗での人的育成を今後どう考え、どう実施してゆくかが課題となります。アルバイトやパートの人々に育成を目的とした教育や指導は結果が出難いのが実情です。教育を受ける側が同企業同店舗に執着する必要性が今日はありませんので。教育は彼等には無用の長物と化しているのでしょう。ですから、同施設内で好き嫌いや気分で定着しなくても、結果的に回り回ってスタッフが巡ってくれるだけでも有り難いのです。

長い目で見た時、この現象が良いとは限りません。やはり人間は生きるために働き、働く事で人間社会の中での自分の居場所を見つけ、自分の存在価値も確保できると私は考えています。今後商業施設の運営にAIに依るロボット化の進行は今年に入って加速するでしょう。今年中には無人店舗が各業種業態で普及し、言われた事しか出来ない人々や機械やロボットに取って代わられて支障のない仕事は人間から取り上げられてゆくでしょう。となると人間が働くという意味をしっかり見つめ、自分の存在が危ぶまれる事の無いよう、しっかり自分の価値を高めながら働く思考が急速に求められるでしょう。

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株式会社レスコフォーメイション

プロフィール

レスコフォーメイション社長 権野 博

1955年生まれ。大手商業施設企画設計施工会社を経て、1986年商業・事業開発および運営の企画・コンサルティング事務所「RESCO」開設。 1989年有限会社レスコフォーメイションを設立し、1991年代表取締役に就任。2009年株式会社レスコフォーメイションと商号変更し、引き続き代表取締役社長を務める。

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