今朝テレビのワイドショーで、コロナの発祥地とされ世界から非難されている武漢で、コロナ感染症を完全に制圧したと先日来発信していることに対して、その検証をかねて現在の武漢での商業実態を取材したと紹介していた。一般的には武漢の巨大な水辺で数万人ともとれる水着の市民が若者向けの派手なコンサートを開催し、皆が踊りまくっているあの映像で、しかも街も通常に復活したとなっている。
しかし今朝の放送では、武漢の中心商店街はシャッター通りと化し、日が沈むと何処からともなく露天商が集まり露店街道を構成している。通常店舗は人出の回復が無く家賃も払えない業績が実態とのことで、これまで1500元程度の価格で販売していたスニーカー店の店主が露店で同じ商品を1/10の値段で投げ売りしていた。すなわち実勢物価が1/10に縮小しているとみられる。
コロナでの緊急事態宣言が出た時からこの現象が起こるのを懸念していた。この武漢の取材がほぼ正確に実態を伝えているとすると、商業者は経営破綻しており、生活の為に自転車操業で現金を稼いでいるだけと観られる。未だに今日の商業はいかに競合より安く売るかが事業成長の秘訣であり、最大の課題だと大きな勘違いをしている人々が多いのが我が国の現状であり、その人々はこの先どうするか?
恐らく今は必死で日々現金を稼ぐことに集中しているので、あまりマスコミでも取り上げられないが、既に街のあちこちではコロナ禍で市民は経済的委縮をして、モノもサービスも安く売らないとお客様は来てくれない!などと自分で自分を脅迫し安売りに徹しようとしている。これが自殺行為であることに気づかずだ。商業者皆に気づいて欲しいのは、商業は利益を獲得するために行っていることを!
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